梅雨開け、気づくとお庭の雑草がすくすくと育っていて辟易としてしまう経験をされた方も多いと思います
「忙しくてお手入れが大変だし、コンクリートで埋めてしまおう!」とお考えの方、ちょっと待ってください!
お庭には、もっと有意義な活用法があります
暑い夏の日、緑に覆われた地面とコンクリートの地面とでは、なんと約10℃もの温度差があるのです!
◆ 雑草根性!
そもそも、庭に雑草が生えてしまうことは当然の結果なのです
住宅地の造成には、雑草のタネが大量に含まれている山土や野ざらしの土を使用しているので、何もしなければ、
あらゆる雑草が生えてきます
雑草は本来、生物学的に「錯乱依存型」といって、踏まれたり抜かれたり、環境がかき乱される状態にめっぽう強い傾向にあります
アスファルトの隙間から雑草が生えているのを見たことはありませんか?
これはどんな植物にもできる技ではなく、雑草と言われる植物たちだけがもつ特殊能力なのです
例えば、野菜やバラを育てるには、適期に肥料を与えたり剪定をしないと花や実をつけなかったり、また肥料の与えすぎも、健全に生育できないこともあります
しかし雑草は、どんな環境下でもより多くの種子を残すためベストを尽くして、花を咲かせ種子を残すのです
◆ お庭をコンクリートで覆うと・・・
雑草で覆われた庭は雑然とし、やぶ蚊も発生します
その状態にストレスを感じる方も多く、解決する手段の一つとして、コンクリートで表面を覆ってしまうことがあります
しかし、コンクリートで覆われた庭は夏の暮らしの快適度を著しく低下させると言わざるを得ません
コンクリートで覆われた地面は、真夏の日射で表面温度が60℃近くまであがります
もし、犬を飼っているお宅であれば、愛犬の肉球が簡単に火傷を負ってしまいます
日射を受けた地面からは、赤外放射が発せられ、頭上からの日射に加えて足元からの赤外放射で、体感温度は実際の気温より10℃近く高く感じられます
幅の広い道路で、歩行者の受ける受熱量を測定したところ、6畳の部屋で1,000Wの電気ストーブを10台使用した場合と同程度の熱量になったという報告があります
自宅の敷地内でこんな過酷な環境を作り出すことは名案とは言えません
もちろん、室内ではエアコンを利用すると思いますが、外は電気ストーブを並べて家を温めている状態ですから、冷房効率はとても悪い状態です
◆ グランドカバープランツ
おすすめは、小さくても庭を作ることです
地面には雑草の代わりにグランドカバープランツと呼ばれる地被植物を植えます
地被植物は背丈が低く、地面を這うように育つため、緑の絨毯のように茂って、雑草が生えにくくなります
そうして地面をグランドカバープランツで覆った部分は、日向のアスファルトより10℃以上低いことが確認されています
その理由は、植物の蒸散作用にあります
植物は、葉っぱの裏から水蒸気を出して水分量の調節をし、気温が高ければ高いほど多くの水分を放出します
この蒸散作用のおかげで、グランドカバープランツで覆った地面は日射を受けても表面温度は上がりにくく、夕刻以降は気温よりも低くなります
いかがでしたでしょうか?
今回は、お庭から考える暑さ対策として、グランドカバープランツをご紹介しました
雑草は困るけど、コンクリートからの熱はできるだけ避けたいという方にはおすすめです
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