梅雨の時期が終わると、いよいよ暑い季節がやってきます
窓を全開にして、過ごしたくなりますね
エコロジーと省エネの意識から、窓を開けて扇風機でしのぐ家庭も少なくありません
実際、夜間は窓からくる夜気だけでも涼をとれ、快適な睡眠を得られることも多いです
しかし、窓を開け放すと、虫の侵入が心配です・・・
木造で、隙間の多い家屋が多かった日本では、蚊帳が利用されてきました
いわば家の中のシェルターですね
ただ、出入りにコツを必要とし吊り下げてセットする手間がかかります
そこで、代わりに普及しだしたのが網戸です
今では、蚊やハエだけをブロックする網目の大きさのものからより細かい網目のもの、色にこだわったもの、などが販売されています
◆ 細かい目と丈夫さを追求し、虫の侵入を防ぐ
大掃除のとき、照明器具に小さな羽虫が入り込んでいるのをみて、嫌な気分になったことはありませんか?
気を付けていても、網戸をすり抜ける小さな虫が意外と多いと気づかされます
例えば、蚊の一種で刺されると強い痒みや腫れを引き起こすヌカカは、体長1ミリほどです
一般的なネットは18メッシュ、つまり1.15ミリですので、ヌカカは簡単にすり抜けます
ですが、最新の網戸には30メッシュ、つまり0.67ミリのものがあり、ほとんどの虫を防いでくれます
網目が細かいと、風通しが悪くなると心配になりますが、糸の強度を保ちながら細く紡ぐ技術を取り入れたものになります
◆ さらなる虫よけ対策には
どんなに網の目が細かくても、出入りのときにはどうしても虫が入ってしまう・・・
そんな虫嫌いの方には、薬剤入りの網戸ネットをおすすめします
虫の嫌がる薬剤が糸の中に練りこんであり、徐々にそとに出てくる仕組みです
網戸の周囲に虫を近寄らせないわけではないが、虫が網戸に触れると効果を発揮します
揮発しないので、空気中に溶け込んだ薬剤を吸ってしまう心配もありません
◆ 窓の外がクリアに見える網戸
マイホームを建てたあとは、お庭にこだわる人もおおいが、せっかくのお庭も網戸越しでは霞んで見えてしまいます
そんなときには、黒っぽい網戸ネットがおすすめです
白はひかりを反射するので、糸自体が光ってしまい外が見えにくくなるのです
その点、黒は光を吸収するので外の景色がはっきり見えるようになるのです
また、中から外が見えるのはいいが、外からも中がはっきり見えると困るという方のために、内側が黒で外側がシルバーのネットも販売されています
シルバーは、白よりも積極的に光を反射するため、明るい日中であれば通常のグレーのネットよりもさらに室内を見えづらくするのです
◆ ペットのひっかき対策、丈夫な網戸ネット
猫を飼っているご家庭では、網戸を爪でやぶられたり、爪がひっかかってしまったことがあるかと思います
犬のいるご家庭では中に入りたくて網戸にノックされ、端から敗れてしまったなど、頭痛の種ですね
こういった悩みをお持ちの方には、ひっかいても爪が抜けることもないように、ビニールコーティングされた「ペットディフェンスネット」という商品も販売されています
いかがでしたでしょうか?
網戸の基本的なニーズは、虫の侵入を防ぎつつ風通しを確保すること、ですので今後は網目の細かさや丈夫さ、虫よけ効果の薬剤の効能を長持ちさせることなどに
進化が見られることでしょう
ご家庭のニーズに合ったものを選び、窓から得られる快適な空間をぜひ体験していただきたいと思います