木の家はあたたかみがあって住み心地もいいのですが、シロアリの被害を受けやすいのが難点です。
築年数が長ければ長いほど被害が心配です。
今回は木造住宅の敵・シロアリ対策についてご説明いたします。
◆シロアリ点検ポイント
自分の家にシロアリがいるかどうか、どうすればわかるのでしょうか。
通常、シロアリは土の中で生活しています。
いきなり業者に頼むのはちょっと・・という方に点検ポイントをお伝えします。
・建物の基礎や土台などに土のついた細い道ができている。
・木材の割れ目や継ぎ目が不自然に盛り上がっている。
・木材にシロアリがかじったような跡がある。
・木材をハンマーでたたいてみると空洞音がする。
・木材をドライバーでほじると簡単に穴があく。
・柱が下がったり、ふすまや雨戸のたてつけが悪くなったりする。
・羽アリが飛んでいるのを見かけた。
上記の項目に一つでもあてはまった場合は、シロアリ被害にあう危険性が高いといえます。
◆シロアリの種類
シロアリは、アリとは名ばかりで実はゴキブリの仲間に近いそうです。
日本に生息しているのは22種類、そのうち家屋に被害を及ぼすのは5種類。
なかでも、ヤマトシロアリとイエシロアリによる被害が特に多いとされています。
◆どんな家が被害にあいやすいの?
木造住宅のなかでも被害にあいやすい家には特徴があります。
ご自分の家に当てはまるかぜひチェックしてみてくださいね
①床下が低い
②床下の換気口が少ない
③押入れがカビ臭い
④壁や床、柱などに雨漏りの水が染みている
⑤周囲に川や家、井戸などがある
⑥家の周辺に廃材や家具などが放置してある
⑦木製の柵が使われている
⑧庭に鉢植えなどをたくさん置いている
⑨庭や倉庫などに段ボールを放置している
いかがでしたでしょうか?
一番の予防法は、家や庭をシロアリの好む環境にしないこと、です
床下の通気口の換気をよくするため、植木鉢やプランターなどを置くなどで基礎の排気口を塞がない、特に雨を含んだ木材をシロアリは好むため不要な木材は処分する。
シロアリはガラスと陶器以外は何でも食べるといわれています。木造住宅ではないから、コンクリート基礎だから、シロアリ被害に無縁というわけにはいきません。
また、リフォーム時に防蟻処理を行っていても、その効果は永久ではありません。
薬剤の耐久性能には限界があるので、5年ごとの点検と必要に応じての再施工を行うのが一般的です。
近年では、新築時に床下にパイプを設置し薬剤を注入することで、シロアリ確実に防除する『バリア工法』という防蟻処理の方法もあります。
さらに、防蟻薬剤を好まない方には、薬剤入りの餌を家の周囲に設置して駆除する『ベイト工法』という処理法がおすすめです。
シロアリ被害が不安になったら、ぜひお気軽にご相談ください!